タバコを吸った後の口臭はかなりキツい臭いなんです。
自分では気がつかないかもしれませんが、それはもう近くで会話していると思わず手で鼻を覆いたくなるくらいです。
私も以前は1日に2箱近くタバコを吸うヘビースモーカーだったのですが、吸っている当時は自分の口臭なんてまったく気にしていませんでした。ところが禁煙してからやっとその臭いの強烈さに気づきました。
一方で、タバコを吸った後でも口臭がほとんど気にならない人もいます。私の職場でも1日に何本もタバコを吸うのに会話をしていてもほとんどニオイを感じない人がいます。
この違いはいったい何なのでしょうか?
それはタバコを吸った後に適切な対策をしているかどうかなんです。
タバコによる口臭は主にタールとニコチンや一酸化炭素が原因になっています。この原因物質に対してニオイ対策を行うことでタバコを吸った後の口臭をグッと抑えることができるんです。
このページではタバコを吸う人の口臭の原因と効果的な対策方法について詳しく紹介しています。
「禁煙するのはちょっと難しいけど口臭だけでも抑えて周りに迷惑をかけないようにしたい」という人は是非チェックしてみて下さい。
タバコを吸った後の口臭の原因とは?
タバコを吸った時に口臭の原因となる成分は以下の3つです。
- 1.タール
- 2.ニコチン
- 3.一酸化炭素
この3つの成分はそれぞれ別の原因で口臭を発生させてしまいます。
1.タールが原因の口臭
タールはタバコ独特の臭いを発する物質です。タバコの臭いと言われてほとんどの人が思い浮かべるのがこのタールの臭いです。
タールはヤニとも呼ばれている物質で、タバコを吸うと歯や舌や歯茎など口の中に付着してしまいます。この口内に付着したタールがタバコ特有の強烈な口臭の原因になります。
吸い終わったタバコのフィルターに茶色いシミがつきますよね?これがタールで、肺や胃などに入ってしまうことで健康に悪影響を及ぼしてしまいます。
2.ニコチンが原因の口臭
タバコを吸うとニコチンが肺から体に吸収されます。するとニコチンは血管を収縮させてしまいます。
そしてこの血管収縮作用は歯茎の血管も収縮させてしまうので、唾液の分泌量の低下や歯周病菌からの抵抗力を低下させてしまいます。
これにより口内には口臭の発生原因となる細菌がたくさん繁殖してしまい、口臭がきつくなってしまいます。
またこの血管収縮作用は胃の血管も収縮させてしまうので、胃の不調も引き起こしてしまいます。この胃の不調が口臭の原因にもなってしまいます。
ちなみにタバコを初めて吸った時や時間を置いて吸った時に頭がクラクラするのもこの血管収縮作用が原因で起こっています。
3.一酸化炭素が原因の口臭
タバコに含まれる一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結びついてしまいます。
ヘモグロビンは酸素を運ぶ働きをしている為に、一酸化炭素と結びついてしまうと血液中の酸素の濃度が低下してしまいます。
これにより唾液の分泌量を減少させてしまいドライマウスを引き起こしてしまいます。
これが口臭の原因になってしまいます。
タバコを吸うと舌苔ができやすくなります!
舌の表面は非常に細かいヒダ状になっています。
だからタバコを吸うとヤニやニコチンが舌の表面にいっぱい付着してしまいます。これが舌苔になって口臭の原因になってしまいます。
舌苔はヤニやニコチンだけでなく食べかすや細菌がたくさん付着したものなので大変クサい口臭の原因となってしまいます。
タバコを吸った後に効果的な4つの口臭対策
タバコを吸った後は、口臭の原因になるタールやニコチンに対して適切な対策を行うことで、あのキツい口臭をグッと抑えることができます。
ここからはタバコを吸った後に効果的な4つの口臭対策方法を紹介します。どれも簡単にできる方法なのでぜひ取り入れてみて下さい。
1.水分補給を行う
水分補給を行うことで、ニコチンの血管収縮作用によって唾液が減少して乾いた口内を潤すことができます。これにより唾液の分泌も促されて口内の細菌の増殖を抑え、口臭を抑えることができます。
水分補給は糖分の含まれていない水かお茶で行いましょう。糖分の含まれているジュースなどは虫歯の原因になるのでさらに口臭がきつくなってしまう可能性があります。
コーヒーはタバコと最悪の組み合わせです!
タバコを吸う時にコーヒーを飲むという人は多いと思います。これはタバコを吸わない人にとって殺人級の臭いなんです。
タバコは口臭の原因になりますが、コーヒーも口臭の原因になります。この2種類の臭いがミックスされることでそれはもう尋常ではない口臭になってしまいます。
口臭を気にしている人は絶対にこの組み合わせは止めておきましょう。
コーヒーが原因の口臭については「コーヒーを飲んだ後のおすすめ口臭対策方法!」で詳しく紹介していますので、コーヒーをよく飲むという人はチェックしてみて下さい。
2.深く呼吸をする
タバコを吸った後約5~10分は肺の中に煙が残っているんです。だからその間は少しずつ少しずつ煙が漏れていて、臭いも漏れているということなんですね。
そこで喫煙後しばらくは深く呼吸することで、肺の中に残った煙を早くなくすことができます。そうすることで肺の中に残った臭いを減らして口臭を抑えることができます。
3.舌を磨く
タバコを吸うと舌の表面にたくさんのタールが付着してしまいます。舌の表面は細かいヒダ状になっていて広げると畳10帖分もの広さになります。だからタールの付着量も相当な量になり口臭がキツくなってしまいます。
そこで舌をクリーニングすることで付着したタールを取り除いて口臭を抑えることができます。
舌を磨く時は舌専用のクリーナーを使用しましょう。ドラッグストアなどで安いものだと200円~300円くらいで購入することができます。また舌専用のクリーナーが無い場合は柔らかいガーゼなどで下の表面を優しく拭き取るように掃除してあげましょう。
たまに歯ブラシで舌の表面をゴシゴシ磨いている人をたまに見かけますが、これは良くありません。なぜなら下の表面には味を感じる味蕾という器官がたくさんあり、強く擦ってしまうことでこの器官を傷つけてしまう恐れがあるからなんです。味蕾が傷つくと味覚障害を引き起こしてしまう可能性があります。
歯磨きをする
そして最後4つ目は歯磨きです。これはタバコを吸った後に最も効果的な口臭対策方法であり、基本中の基本の対策方法でもあります。
タバコの臭い対策をしっかり行っている人はほとんどの人が喫煙後に歯磨きをしています。歯磨きをすることで口内に付着したタールを除去することができます。タールを掃除することでタバコ特有の嫌な臭いをしっかりと抑えることができます。
歯磨きのポイントは歯の表面だけでなく歯と歯茎の間などのタールが付着しやすい部分もしっかりと磨くようにすることです。また先ほど紹介した舌磨きも同時に行うことでさらに効果的に口臭を抑えることができます。
タバコを吸った後に効果的な歯磨き粉とは?
喫煙後の歯磨きの歯磨き粉は口臭・歯周病予防に効果のある歯磨き粉を使用すると良いでしょう。
タバコを吸った後はニコチンや一酸化炭素の作用によって口内に細菌がたいへん繁殖しやすい状態になります。口臭の原因になる細菌や歯周病菌がたくさん繁殖してしまうということですね。
そこで口臭・歯周病予防効果のある歯磨き粉を使用することで、細菌の繁殖を抑えて口内環境を効果的に改善することができます。
特にタバコを吸う人は歯周病にもなりやすいので、しっかりと対策することが大切です。
口臭・歯周病予防効果のある歯磨き粉は薬用成分が配合されているものが多く、値段が若干高いのですが、安い歯磨き粉と比べると歯磨き後のスッキリ感が全然ちがうことがわかると思います。
当サイトでは口臭予防効果のある歯磨き粉を実際に使用して比較してみました。
タバコを吸った後の口臭をしっかりと消したい人は参考にしてみて下さい。
タバコと口臭のまとめ
どうでしたか?喫煙後の口臭対策は参考になりましたでしょうか?
最近はタバコを吸う人がどんどん減少しているそうですね。つまりタバコの臭いに敏感な人が増えているということではないでしょうか?
これからは特に周りの人から嫌がられずにタバコを吸うために最低限の口臭対策は必要だと思います。
当ページで紹介した口臭対策を行って「この人喫煙者なのに臭いがあまりしないな」という人を目指して下さい。