最近テレビや雑誌などでもよく話題になっている「腸内フローラ」ですが、この腸内フローラは口臭とも大きく関係しているんです。
腸内フローラとは腸内の細菌の様子が「お花畑=フローラ」に似ていることから名付けられたものなのですが、この細菌の状態が悪いと口臭がキツくなってしまうということなんです。
腸内フローラが原因の口臭は腸内で悪臭成分が発生して、それらが肺を通じて口から出てきてしまうことにより発生してしまいます。
だからいくら歯磨きをしてもキツい口臭が治らないということになり、口臭の原因が分からずに悩み続けている人も多いようです。
このページでは腸内フローラと口臭について発生原因から対策方法まで詳しく紹介しています。「もしかして自分の口臭は腸内フローラが原因かも?」と感じでいる人はぜひチェックしてみて下さい。
腸内フローラが原因の口臭は悪玉菌が増加しているから!?
まず初めになぜ腸内フローラの状態が口臭に関係があるのかを説明します。
腸内フローラってなに?
腸内には数百種類の細菌、そして約100兆個もの細菌が生息しています。この大量の細菌の様子がお花畑に似ていることから腸内フローラと呼ばれています。
この腸内の細菌には大きく分けて3種類あります。
- 善玉菌
- 悪玉菌
- 日和見菌
これらの3種類の細菌がバランスよく腸内に存在していることが最も望ましい状態で、きれいな腸内フローラと言えます。
悪玉菌は読んで字のごとく体に悪影響を与える細菌です。そして善玉菌はその悪玉菌の悪影響を抑えてくれる細菌です。また、日和見菌は善玉菌が優勢な状態だと善玉菌の働きをするのですが、悪玉菌が優勢な状態になると悪玉菌の働きをしてしまうやっかいな細菌なんです。
だから腸内はいつも善玉菌が優勢な状態に保つことが大切で、良い腸内フローラということなんです。
腸内に悪玉菌が増えるとどうなるの?
腸内に悪玉菌の勢力が優勢になって、腸内フローラの状態が悪くなると体に様々な悪影響が現れます。
- 便秘
- 肥満
- アレルギー
- 神経系疾患
- 肌荒れ
- 免疫力の低下
- がん
このように腸内フローラの状態は健康状態に大きく影響を与えてしまうので、しっかりと管理しなければならないということなんです。
腸内フローラの状態が悪化すると口臭もキツくなります
腸内フローラの状態が悪化しているということは腸内は悪玉菌が優勢になっている状態になります。
悪玉菌は硫化水素やアンモニアなどを作り出し、さらにはメタンガスなどの悪臭成分を発生させてしまう為に、腸内に悪臭が充満してしまいます。
そして腸内に充満した悪臭成分はやがて、腸の壁から血管へ取り込まれて血に溶け込んで全身へ運ばれていきます。
血流に乗って肺にまで運ばれてきた悪臭成分は再び気化されてクサい口臭として体の外へ排出されてしまいます。
これが腸内フローラの悪化による口臭発生メカニズムです。
この腸内フローラが原因の口臭は肺から悪臭が出てくる為に、いくら歯磨きをしっかりと行っても口臭が無くならないんです。だから口臭の原因が分からずに悩み続けている人も多いんです。
腸内フローラが原因の口臭を治すには善玉菌を増やして腸内フローラの状態を整えなければなりません。
善玉菌を増やして腸内フローラを整える5つの方法
では善玉菌を増やして腸内フローラの状態を整えるにはどのような対策を行えば良いのでしょうか?ここからは健康な腸内フローラを取り戻して口臭を治す為の5つの方法を紹介していきます。どれも簡単にできる方法なので毎日の生活に取り入れてみて下さい。
1.食物繊維を食べる
食物繊維は善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす効果があります。善玉菌が増えると腸内フローラの状態も良くなります。
食物繊維には2種類あるので気をつけましょう
食物繊維には「水溶性食物繊維」「不溶性食物繊維」の2種類があります。
腸内の善玉菌のエサになるのは「水溶性食物繊維」です。
●水溶性食物繊維が豊富に含まれている食品
- 海藻類
- こんにゃく
- 山芋
- きのこ類
- オクラ
- 春菊
- アボカド
また「不溶性食物繊維」は善玉菌のエサにはなりませんが食べても意味がないということではありません。不溶性食物繊維は腸の運動を促して便を押し出す効果があります。これにより腸内環境を整える効果があります。
●不溶性食物繊維が豊富に含まれている食品
- ごぼう
- 豆類
- いも類
腸内フローラの改善には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の両方をバランス良く食べることが大切です。
2.発酵食品を食べる
発酵食品には善玉菌の代表格である乳酸菌が豊富に含まれています。だから発酵食品を食べることで腸内に善玉菌を増やすことができ、腸内フローラの改善にも効果があります。
発酵食品の中でも特に良いのが植物性の乳酸菌が含まれている野菜や豆などの発酵食品です。植物性の乳酸菌は酸に強い性質があるので、胃酸に負けずに生きて腸まで届いてくれます。
また日本人は昔から納豆や漬物などの植物性乳酸菌をずっと食べてきたので、動物性の乳酸菌よりも相性が良いということもあります。
植物性の乳酸菌が含まれている発酵食品
- 納豆
- 漬物
- 味噌
- 醤油
- 甘酒
- キムチ
- ザーサイ
またヨーグルトやチーズに含まれている動物性乳酸菌も効果がないということではありません。植物性の乳酸菌と比べると生きたまま腸に届きにくいということがあるのですが、死んでしまった乳酸菌も善玉菌のエサになるので腸内フローラの改善には効果があります。植物性乳酸菌も動物性乳酸菌もバランスよく食べるようにしましょう。
3.オリゴ糖を摂る
オリゴ糖は善玉菌であるビフィズス菌を増やして悪玉菌の増殖を抑える働きがあるので、腸内フローラの改善に効果があります。
オリゴ糖が豊富に含まれている食品
- きな粉
- ゴボウ
- 玉ねぎ
- バナナ
- エシャロット
- はちみつ
ただし、オリゴ糖は食品には微量しか含まれていません。だからオリゴ糖をしっかりと摂取するには上記の食品を毎日食べながら、オリゴ糖が含まれている健康食品なども利用すると良いでしょう。
4.肉を食べ過ぎない
肉は筋肉や内臓の材料になる大切な食べ物なのですが、食べ過ぎてしまうと胃で消化されずに腸で悪玉菌のエサになってしまい、悪玉菌の増加を促してしまいます。
肉中心の食生活を避けて、野菜や乳酸菌などバランスの取れた食事を心がけることが腸内フローラの改善には大切です。
5.適度な運動を毎日行う
運動不足は腸の働きを低下させてしまう為、腸内フローラの状態を悪化させてしまいます。
腸の働きをコントロールしているのは自律神経です。運動を行うことで、副交感神経が優位に働き、腸の働きも活性化されます。
おすすめは30分程度のウォーキングや軽いジョギングです。
激しい運動は交感神経を刺激してしまいますので逆効果になりますので注意して下さい。
腸内フローラからくる口臭をいち早く抑えたい人へ
腸内フローラの状態は毎日継続して対策を行うことで改善されてきます。だから腸内フローラが原因の口臭も対策を続けることで徐々に無くなっていきます。
でもクサい口臭は少しでも早く何とかしたいですよね。そこで効果的なのが口臭サプリメントです。
口臭サプリメントは腸内フローラの悪化によって体内で発生した悪臭成分に作用して口臭を抑えることができます。
口臭サプリメントは数日飲んでいると徐々に消臭成分が体の中へ浸透していき、悪臭成分を消臭・無臭化してくれます。だから腸内フローラが原因の口臭も3日~1週間くらいでしっかりと抑えることができます。
私も便秘症が原因の口臭で悩んでいたのですが、口臭サプリメントを飲み始めてからは口臭が改善されてニオイを気にすることなく毎日を過ごせるようになりました。
サイトでは私が実際に使用した中で効果の高かった口臭サプリメントを紹介しています。
腸内フローラからくる口臭をいち早く抑えたい人はチェックしてみて下さい。
ただし、口臭サプリメントを飲んでいるからといって腸内フローラの状態が良くなるわけではありません。必ずサプリを飲んで口臭を抑えながら、腸内フローラを整える対策も行いましょう。
腸内フローラと口臭まとめ
腸内フローラの悪化は口臭だけでなくさまざまな病気の原因にもなります。
日頃から食生活の改善や運動でしっかりと対策を行いましょう。
腸内フローラを整えて口臭も病気もない健やかな毎日を送りましょう。