ドラッグストアなどで販売されている多くの歯磨き粉には「フッ素配合」の文字が記載されていると思います。
そんなフッ素は歯に良い効果が3つもあります。
このページではそんなフッ素が持つ歯に良い効果についてや、フッ素入り歯磨き粉の効果的な磨き方などについて紹介しています。
- フッ素って何が良いんだろう?
- どうすればフッ素の効果をしっかりと得られるんだろう?
と考えている人はぜひ参考にしてみて下さい。
フッ素が歯に与える3つの良い効果とは?
フッ素には歯に良い効果が3つもあります。
1.細菌の働きを弱める
フッ素は口内の細菌の働きを弱める働きがあります。この効果によって歯垢(プラーク)が出来にくくなります。
歯垢は歯周病や虫歯や口臭など口内のさまざまな問題の原因となるので、それを出来にくくするフッ素は歯に大変良い効果があるということです。
2.歯のエナメル質を溶けにくくする
歯の表面はエナメル質に覆われていて、酸によって溶かされると虫歯になってしまいます。
そこでフッ素はエナメル質と反応して酸でも溶けにくい歯にしてくれます。これにより虫歯になりにくい強い歯になるということです。
3.歯の石灰化を促す
フッ素は酸によって溶かされた歯の表面の再石灰化を促す効果があります。
この効果によって本当の初期段階の虫歯であれば修復することができます。
フッ素は虫歯の予防だけでなく、初期段階なら虫歯も治してくれるということなんですね。
フッ素入り歯磨き粉の効果を最大限に引きだす方法とは?
市販の歯磨き粉の約80%にはフッ素が入っています。だからすでにフッ素入りの歯磨き粉を使用しているという人も多いのではないでしょうか?
そんなフッ素入り歯磨き粉の効果を最大限に引き出す方法を3点紹介したいと思います。
1.歯磨き粉後は何回も口をゆすがない
歯磨きの後は何回くらい水でゆすぎますか?4〜5回くらいはゆすぐという人も多いのではないでしょうか?
でも歯磨き粉のフッ素の効果をより多く口の中に残すなら口をゆすぐ回数は少なめにする方が良いんです。
ゆすぎの回数としては少量の水で1回だけで充分だそうです。そうすることでフッ素が口内に残り、歯に良い効果を与えてくれます。
2.歯磨き粉はしっかりと付ける
歯磨き粉をつける量は少しで良いと言われたことはありませんか?
これは間違いではないのですが、フッ素入りの歯磨き粉の場合はしっかりと付けた方が良んです。少しの量の歯磨き粉だと、フッ素も少ししか歯に塗布できないからなんです。
大量につける必要はありませんが、歯ブラシの幅と同じくらいはつけても大丈夫です。
「歯磨き粉をつけすぎると歯が傷つくかも」と心配な人は研磨剤が少ない(入っていない)歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。
3.歯磨き粉後1〜2時間は飲み食いをしない
歯を磨いた後すぐに飲食をするとせっかくのフッ素が落ちてしまいます。
フッ素の効果をできるだけ引き出すには1〜2時間は食べたり飲んだりしないようにしましょう。
また寝ている間は口内に細菌が増えるので、寝る前の歯磨きはフッ素入りの歯磨き粉で入念に磨きましょう。
フッ素は子供の歯にも大切です。
フッ素は子供の歯にもとても効果的なんです。
乳歯は永久歯に比べて溶けやすく虫歯になりやすいんです。しかも一度虫歯になると進行しやすいという特徴もあります。
だから子供が乳歯の内からフッ素を歯に塗布して虫歯を予防することが大切なんです。
また生えかわってすぐの永久歯も表面が弱く虫歯になりやすいのでフッ素で歯を強くしてあげることが重要なんです。
フッ素入り歯磨き粉のまとめ
どうでしたか?フッ素の効果が分かりましたでしょうか?
ただし、フッ素入りの歯磨き粉を使っていれば絶対に虫歯にならないということではありません。虫歯になりにくくなるということなのでその点は注意して下さい。
また歯科では歯磨き粉よりも濃度が濃いフッ素を塗布してくれますので、定期的に歯科へ行くことも大切です。