口臭がおしっこの臭いやアンモニア臭になってきたという人は、腎臓の大変重篤な病気かもしれません。
その病気の中の1つに尿毒症という病気があります。
腎臓は尿を作って体内の毒素や老廃物を体の外に排出するという働きがあります。ところがこの腎臓の働きが低下すると、本来尿になるはずの有毒成分アンモニアが体に残ってしまい、血液の中に入ってしまいます。すると口臭がおしっこの臭いやアンモニアの臭いになってしまうんです。
尿毒症は腎臓の病気の中でも最も怖い部類の病気と言ってもよいもので、進行すると肺や心臓に悪影響を与えて最悪の場合は死に至ることもあります。
このページでは口臭と尿毒症について紹介しています。是非参考にして頂き早く病院で診てもらうようにしましょう。
尿毒症ってどんな病気?
尿毒症は腎臓の機能が低下して腎不全に陥った末期の症状なんです。
本来の腎臓の働きの約10分の1程度にまで低下すると尿毒症の症状が出てきます。
尿毒症の症状としては
- むくみ
- 吐き気
- 体がだるい
- 血圧が高い
- 味覚障害
- 視力低下
などがありますが、治療せずに放置していると昏睡状態や死に至ることもあるとっても怖い病気なんです。
尿毒症の原因とは?
慢性腎不全慢性腎臓病を放置して症状が進行してしまうと尿毒症になってしまいます。
慢性腎臓病とは慢性的に腎臓の機能が低下することで、生活習慣病やメタボリックシンドロームなどと関連が深く現在では成人の約8人に1人が慢性腎臓病に罹っていると言われています。
慢性腎臓病は初期の段階では自覚症状がほとんどありません。気が付いた時は症状が進行していて尿毒症になってしまっているということもあります。定期的な健康診断で尿と血圧を診てもらうことが早期発見につながります。
尿毒症の治療方法について
尿毒症を根本から治すには現在では腎臓の移植しか方法がありません。
ただし腎臓移植を行う場合は相当尿毒症の病状が進行している時で、通常は食事制限や薬物療法によってそれ以上腎臓機能が低下して病状が進行しないようにする治療方法となります。
またもう少し症状が進行している場合は人工透析を行う場合もあります。
尿毒症と口臭の関係とは?
尿毒症になると本来腎臓で尿になって体の外へ排出されるはずの毒素や老廃物が体内に残ってしまいます。そしてそれらの毒素は血液の中に溜まってしまいます。
血液の中に溜まった毒素の中でアンモニアが口臭の原因になります。
アンモニアは血液の流れにのって体中を巡っていきます。そして肺にまで運ばれてくると呼吸としてアンモニア臭が口から漏れ出てしまいます。
これが尿毒症による口臭発生のメカニズムです。
尿毒症と口臭のまとめ
- 尿毒症になると口臭がアンモニア臭になる。
- 尿毒症は大変怖い病気で、最悪の場合死に至ることもある。
- 初期は自覚症状がほとんどないので健康診断などで早期発見が重要になる。
尿毒症の症状が出た場合は病気がかなり進行している可能性があるのですぐに病院に行きましょう。