逆流性食道炎からくる口臭を治したい!

逆流性食道炎って辛いですよね?食後の吐き気や胃のムカつきなど辛い症状がいくつもあると思います。

そんな逆流性食道炎は口臭の原因にもなってしまうんです。

胃と食道の間にはフタの役割をしている筋肉があり、食事以外の時は通常しっかりと閉まっているので胃のニオイが口から漏れて臭うことはありません。

ところが逆流性食道炎になると、このフタがしっかりと閉じなくなる為に胃のニオイが口から漏れ出てきて口臭がキツくなってしまいます。

このページでは逆流性食道炎を治して口臭も改善する方法を紹介しています。逆流性食道炎で口臭が気になるという人はぜひチェックしてみて下さい。

逆流性食道炎と口臭発生メカニズムとは?

逆流性食道炎の症状と原因

逆流性食道炎とは胃酸が胃から食道に逆流して食道が炎症を起こしてしまう病気です。

胃で分泌される胃酸は食べ物を消化する為に非常に強い酸性になっています。その為に胃の内側は胃酸によってダメージを受けないように保護コーティングされています。

ところが食道は胃酸の刺激から守るためのコーティングがされていないので、胃酸が逆流してくるとダメージを受けて炎症を起こしてしまいます。

逆流性食道炎になると以下のような症状が発生します。

  • 胸焼け
  • 呑酸(酸っぱい液体が口まで上がってきてげっぷが出る症状)
  • 胸の痛み
  • 喉の違和感

特に食後にムカつきや胸焼けの症状がある人は逆流性食道炎の可能性が高いので注意しましょう。

なぜ胃酸が食道に逆流してくるの?

胃と食道の間には食事の時以外はしっかりと閉じている非常に高機能なフタが備わっています。このフタのおかげで通常は胃酸が食道に逆流してくることはありません。

ところが逆流性食道炎になるとこのフタの機能が低下してしまい、食事以外の時も開いてしまう為に胃酸が逆流してしまいます。

逆流性食道炎の口臭発生のポイントはココ!

胃と食道の間のフタは胃酸以外にも胃の臭いもしっかりとガードしているので胃の臭いが直接口臭として漏れることはありません。

ところが逆流性食道炎になるとこのフタがしっかりと閉まっていない状態になるので、胃の臭いも口から漏れて出てきてしまいます。

これが逆流性食道炎による口臭発生メカニズムです。

胃と食道の間のフタって何?

胃の下部食道括約筋

先程から紹介している「胃と食道の間に備わっているフタ」とは「下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)」という筋肉です。

この下部食道括約筋は胃から食道に食べ物や胃酸が逆流しないようにギュッと締めることでフタの役割をしています。

逆流性食道炎が原因の口臭を抑える方法

逆流性食道炎が原因の口臭は胃から悪臭が漏れ出ているので、当然歯磨きやマウスウオッシュなどの口内ケアでは口臭を抑えることはできません。

だから逆流性食道炎が原因の口臭を抑えるには逆流性食道炎を治さなければなりません。

逆流性食道炎は日頃のストレスや生活習慣や食生活が大きく関わっている病気です。病院で薬を処方してもらい、同時に生活習慣や食生活を改善することで、症状が治まってきて口臭も抑えることができます。

逆流性食道炎は薬の服用と生活習慣の改善で治しましょう

逆流性食道炎で処方される薬は食道の炎症を抑えたり、胃酸の分泌を抑える効果のあるものとなります。これらの薬を服用すると同時に生活習慣を改善して、下部食道括約筋(胃と食道の間のフタ)の機能回復をさせていくことが逆流性食道炎の主な治療方法になります。

まずは病院で診察してもらい、薬を処方してもらいましょう。

胃カメラ

「もしかしたら逆流性食道炎かも?」と感じたらまずは病院へ行き診察してもらいましょう。そしてあなたの症状に合った薬を処方してもらいましょう。

最近はテレビでも以下のような逆流性食道炎の薬のCMを見ると思います。

  • ガスター10
  • タケプロン
  • オメプラール

市販の薬でも病院で処方される薬と成分が同じものもありますが、やはり効き目は異なります。あくまでも病院で診てもらうまでの一時的なものだと考えておきましょう。

自分で勝手に逆流性食道炎と思い込んで市販の薬を飲んでいたら、本当は違う病気で逆効果になっていたという可能性もあります。まずは病院できちんと診断してもらいあなたの症状に合った薬を処方してもらうことが大切です。

逆流性食道炎を治す為の6つの生活習慣と食生活

逆流性食道炎を治す大切なポイント2つ目として生活習慣、食生活の改善があります。

ここでは逆流性食道炎を引き起こす代表的な6つの生活習慣と食生活を紹介していきたいと思います。自分の生活や食事に当てはまる項目があれば改善しましょう。

1.ストレスがたまっている

ストレスで胃が痛んでいる人

ストレスは逆流性食道炎の大きな原因の1つです。

  • 胃酸の分泌が促進される
  • 下部食道括約筋の働きを低下させる

ストレスはこれらの症状を引き起こしてしまいますので、ストレスの多い生活を送っている人は要注意です。

2.脂肪の多い食べ物(脂っこい食べ物)をよく食べる

とんかつ

脂肪の多い食べ物は胃酸の分泌を促してしまいます。

さらに脂肪の多い食べ物は胃と食道の間のフタをゆるませてしまうので、胃酸の逆流が起こりやすくなります。

最近は食生活の欧米化が進んでいて若い人は特に肉中心の食事をしている人も多くなっています。肉だけでなく野菜や魚など栄養バランスの取れた食生活を送ることが逆流性食道炎の改善には大切です。

3.お酒をよく飲む

ビール

お酒は胃と食道の間のフタをゆるませてしまいます。

さらにアルコール度数の高いお酒は食道を刺激してしまい逆流性食道炎を悪化させてしまいます。

お酒は飲み過ぎないようにして、週に2日はお酒を飲まない休肝日を設けるようにしましょう。

4.肥満・姿勢が悪い

肥満体型

肥満や悪い姿勢は胃の圧力を上昇させてしまいます。これによって胃酸が逆流しやすくなります。

その他にもベルトや衣服でお腹を締め付けると胃の圧力を上昇させてしまう原因になります。

5.加齢

疲れている胃

年齢が上がれば上がるほど下部食道括約筋(胃と食道の間のフタ)の働きが弱まります。

つまり年齢が上がれば逆流性食道炎になりやすくなるということです。

6.タバコを吸う

タバコ

タバコは胃酸の分泌を促してしまいます。胃酸が過剰に分泌されることにより逆流性食道炎が悪化してしまいます。
参考:タバコを吸った後でも臭わない口臭対策方法!

以上が逆流性食道炎の原因となる主な生活習慣と食生活になります。これ以外にも逆流性食道炎を引き起こしたり悪化させる原因もありますので、病院で医師のアドバイスを受けることも大切です。

これらの生活習慣や食生活を改善することで徐々に逆流性食道炎の症状も治っていき、口臭も抑えることができます。

逆流性食道炎が原因の口臭と胃が原因の口臭の違いとは?

逆流性食道炎の場合は胃の臭いが直接口から漏れることで口臭がきつくなってしまいます。

一方で通常の胃が原因の口臭は直接ニオイが口から漏れるのではなく、胃で発生した悪臭ガスが血液に取り込まれて肺を通じて口臭になってしまいます。

原因は同じ胃でも口臭発生メカニズムは異なります。だから口臭を抑えるには正しい対策方法を行わなければなりません。

胃が原因の口臭については「胃の臭いが原因の口臭をスッキリ消す方法とは?」で詳しく紹介しています。胃の調子が悪くて口臭が気になるという人はぜひチェックしてみて下さい。

逆流性食道炎が原因の口臭まとめ

逆流性食道炎になると胃のニオイが口から出てきてしまいます。

この口臭を治すには逆流性食道炎を治さなければなりません。

逆流性食道炎は薬の服用と生活習慣、食生活の改善で治していきます。そうすることで、病気の症状と共に口臭も治すことができます。

逆流性食道炎は口臭だけでなく辛い症状もある病気なので、頑張って治していきましょう。