「胸焼け」とは胸の真ん中あたりがチリチリと焼けるように熱く感じる症状の事を言います。
この胸焼けの症状がある人は口臭もキツくなってしまいます。
なぜなら胸焼けは胃酸が胃から食道へ逆流してしまうことで起こる症状なので、胃酸のニオイが口臭として臭ってしまうからなんです。
また最近では「胃のムカつき」「胃もたれ」などの症状を胸焼けと考えている人も多いようなのですが、これらは正式には胸焼けではありません。
このような症状から口臭で悩んでいる人は「胃の臭いが原因の口臭をスッキリ消す方法とは?」で原因と対策方法を紹介していますので参照してみて下さい。
このページでは胸焼けが原因の口臭についてニオイを抑える8つのポイントを紹介しています。胸焼けの症状を改善して口臭も解消できる思いますのでぜひチェックしてみて下さい。
胸焼けが原因の口臭はどんな臭い?
胸焼けは冒頭でも紹介したように食べ物を消化する為の胃酸が食道の方へ逆流することによって起こります。
だから胸焼けが原因の口臭は胃酸のツーンとした鼻を刺すようなニオイになってしまいます。
他の口臭のニオイと比べると特徴的なニオイなので、「酸っぱい」臭いを感じたら胸焼けが原因の口臭を疑った方が良いかもしれません。
胸焼けと逆流性食道炎の違いとは?
胸焼けは逆流性食道炎の症状の1つです。胸焼けが頻繁に起きたり、長く続くような場合は逆流性食道炎の可能性があります。
また逆流性食道炎は他にも以下のような症状があります。
- 呑酸(酸っぱい液体が口まで上がってきてゲップが出る)
- 喉の違和感・痛み
- 声が枯れる
- 胸の痛み
- 咳が出る
胸焼けと同時に上記のような症状がある場合は病院で検査してもらいましょう。
逆流性食道炎と口臭については「逆流性食道炎が原因の口臭を治す6つの生活習慣はこちら」で詳しく紹介していますので参照してみて下さい。
胸焼けを改善して口臭を解消する8つのポイント
胸焼けが原因の口臭を解消するには胃酸が食道へ逆流してくるのを抑えるしかありません。ここからは胸焼けの症状を改善して口臭を解消する為の8つのポイントを紹介していきます。
以下のポイントを毎日の生活に取り入れて胸焼けも口臭も解消しましょう。
1.お腹いっぱい食べない
お腹いっぱい食べると胃が引き延ばされてしまいます。すると胃と食道のつなぎ目の部分が緩くなってしまうので、胃酸が逆流しやすくなり胸焼けが起こってしまいます。食事は腹八分目にしておきましょう。
2.よく噛んで食事をする
よく噛むと食べ物が細かくなるので、胃への負担を軽減することができます。さらに、よく噛んで食事をすることは脳の満腹中枢を刺激するので、お腹いっぱい食べるのを抑制することができます。
3.お酒とタバコを控える
お酒やタバコは食道の働きを弱め、さらに胃と食道のさかい目部分を緩めてしまいます。胸焼けを改善して口臭を治すにはできるだけお酒とタバコは控えるようにしましょう。
またお酒とタバコは胸焼け以外にも口臭の原因になってしまいます。
お酒をよく飲む人やタバコを吸う人はこちらも参照してみて下さい。
4.猫背にならない
猫背や前かがみの姿勢は胃を圧迫するので胸焼けの原因になってしまいます。できるだけ姿勢を正しくするようにしましょう。
5.腹部を締め付ける格好をしない
ベルトをきつく締めたり、腹部がきつい格好をすると腹圧が上がって胃酸の逆流の原因になってしまいます。胸焼けがするときはベルトをゆるめるなどゆったりとした格好が良いでしょう。
6.食後すぐに横にならない
食事の後30分くらいは胃酸の分泌量が増加します。だから横になると胃酸が逆流しやすく胸焼けの原因になってしまいます。
7.胸焼けしやすい食べ物を食べない
胸焼けの症状がある時は以下の食べ物はできるかぎり控えましょう。
- 脂っこい食べ物(揚げ物・肉など)
- 辛い料理
- 熱すぎる又は冷たすぎる料理
- コーヒー等のカフェインが多く含まれている飲み物
- ケーキやあんこ等の糖質の多い食べ物
- 食物繊維の多い食べ物
8.胸焼けの時に良い食べ物を食べる
胸焼けの時に良い食べ物は以下のようなものがあります。
- ヨーグルトやチーズや牛乳などの乳製品
- 白身魚
- キャベツやブロッコリー(ビタミンUが豊富に含まれている)
- 大根・山芋・かぶ(胃の働きを促す効果がある)
- やわらかいうどん
胸焼けと口臭のまとめ
胸焼けは1日~2日で治るものではありませんが、このページで紹介した8つのポイントを毎日の生活に取り入れて続けることで、少しずつ症状を改善して口臭も解消することができます。
また症状を早く解消したい場合は市販の薬を服用するのも良いと思います。
ただし、胸焼けの症状が酷い場合や慢性的に起こったりする場合は、逆流性食道炎などの胃の病気の可能性もありますので、1度病院で診てもらうようにして下さい。